洗濯機を使い続けていると、「水抜き」が必要になる場合がございます。このことを忘れてしまったせいで大変なことになったり、余計な手間がかかって面倒な事になったり。
また、水抜きを行う時に、ちょっとした手違いから、洗濯機を壊してしたり、部品をなくしたり、破損させてしまうことも。
例として、一般的によく使われているAQUAのAQW-P7Pを例に、水抜きを行う意味や、そのやり方、注意点やトラブルが起きた場合の対処法などを見ていきましょう。
洗濯機の水抜きとは?やらないとどうなる?
洗濯機の「水抜き」は、洗濯機の中にたまった水を排出することです。多くは使っていた洗濯機を別の場所に運ぶ時に行います)。
水抜きを行わないと、洗濯機を運ぶ時に、中にたまった水がこぼれて、床や持ち運ぶ方がびしょびしょに濡れに。
水抜きしないで運ぶとなると、当然中にたまった水の分重くなるので、その分負担も増えてしまいます。
もちろん洗濯機を運ばない場合もあり、ほおっておくと破損や故障、カビ原因になったりします・
洗濯機の水抜きをやる場合
洗濯機の水抜きを行う場合、当日になって慌てることのないよう、少なくとも洗濯機を運ぶ前日までには終わらせたほうが良いでしょう。
水抜きの作業時間は、大体30分~60分ほどです。必要な洗濯は早めに行い、余裕をもって水抜きを行いましょう。
その水抜きを行うケースとしては
- 買取り
- 引っ越し
- 長期不在
- 凍結防止
がございます。それぞれのケースを見てみましょう。
買い取りに出す
使用し続けていた洗濯機をリサイクルショップなどで買い取りさせる場合、洗濯機を運ぶ作業があるため、水抜きを行う必要があります。
やっておかないと、こぼれた水で運ぶ人が濡れてしまったり、残った水でバランスが悪くなったり、足元が濡れていることが原因で転倒しケガをする恐れがあります。安全のためにも水抜きは重要です。
また水漏れによって洗濯機が故障してしまう可能性もあり、その場合はお店で買い取ってもらえない場合も。
新しく洗濯機を購入する際、古い洗濯機を下取りや無料で回収の対象になってくれれば良いのですが、個人で処分するとなると費用が発生します。
引っ越し先に運ぶ
引っ越しも洗濯機の水抜きをしないと、買い取りの場合と同じく、水漏れによって運ぶ人や床が濡れてしまう、転倒してケガを負う、洗濯機が故障するリスクがあります。
加えて、引っ越し業者に水抜きをやってもらうと、その分時間もかかるうえ、その作業料金が発生することもありますので、お気をつけてください。
長期出張や旅行などの長期不在
洗濯機は水回りの家電製品ですので、ほおっておくとカビが発生するリスクがございます。帰ってきてそのまま使うと、洗濯物にイヤなニオイが付いたり、洗濯機内外でもカビが発生する恐れが。
健康面での問題も出るでしょう。
凍結防止で破損のリスクをなくす
主に寒い地域で洗濯機を外に置いている場合に起こる問題ですが、水が凍ると洗濯機のホースや部品が破損してしまう恐れがあります。洗濯機内部でも同じリスクはあります。
寒い時期の長期不在も、凍結のリスクが上がり、修理業者の対応も遅くなりがちなので、しばらく洗濯機が使えなくなってしまいますのでご注意を。
洗濯機の水抜き:基本的な手順
洗濯機の水抜きを行う場面や必要性を説明しましたが、それでは洗濯機の水抜きの手順を、よく使われているAQUAのAQW-P7Pを例に見てみましょう。
作業前の準備
洗濯機の水抜きを行う前に、まず一般家庭にもある道具を用意します。
- 洗濯機のホースを外す時に使うドライバー(ネジにあったもの)
- ホースから流れた水を受け止める洗面器やバケツ(汚れても良いもの)
- 濡れた洗濯機や床を拭くための大きめのタオル
- 洗濯機を運ぶ場合のビニール袋
そして洗濯機の周りを片付けて、作業環境を整えます。洗濯機を運ぶ場合は、その動線も運ぶ時の邪魔にならないように片づけます。
基本的な手順
給水ホースの水抜き
水抜き作業前の準備ができたら、まず最初に給水ホースを取り外します。
蛇口を締めて洗濯機の上蓋を閉め、「毛布」コースにして少し回すと、給水ホース内の水が洗濯槽内に流れてきます。水が出ないことを確認したら電源を切り、給水ホースを外します。
外すときに、蛇口部から水がこぼれる可能性があるので、タオルを用意し、洗面器やバケツで受けるのを忘れずに行ってください。
風呂水を使うような洗濯機の場合
次に、AQW-P7Pのように、お風呂の水を使える機能がある場合は、電源を入れた後、「毛布」コースにして「風呂水」ボタンを押して1分」程洗濯機を回し、電源を切ります。
その後、タオルを用意し、風呂水給水のつぎ手を外してホース内の残り水を洗面器やバケツで受けます。
洗濯槽内の排水
そして洗濯槽の残り水を排出するために、電源を入れ、「標準」コースを選び、「脱水」を1分に設定して「スタート」ボタンを押して脱水をおこないます。
終わったら、洗濯槽内の水気をタオルでふき取ります。
排水ホース内の水抜き
最後に排水ホースの水抜きを行います。最初に洗濯機を排水ホースが出ている側に少し傾けて、排水ホース内の水を流しやすくします。
そして排水ホースを外しますが、その時も他のホースと同じくタオルを用意して、洗面器やバケツで残り水を受ける用意をしてからホースを外します。
その後、洗濯機を運ぶ時には、ホース類をタオルで水気をf来とってからビニール袋に入れて洗濯槽にしまいます。細かい部品を紛失しないために、養生テープを上手く使用すると良いでしょう。
AQUAのAQW-P7Pを例に説明しましたが、他の洗濯機でも同じような手順で水抜きを行います。
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ドラム式洗濯乾燥機の場合
ドラム式洗濯乾燥機の場合は、洗濯槽の水抜きのタイミングで排水(糸くず)フィルターの水抜きを行います。
脱水後、フィルターを少しずつゆるめて外した後、タオルを用意して、残り水を洗面器やバケツで受けます。外したフィルターは洗った後水気をふき取っておきましょう。
フィルターの設置場所の水気もふき取ってからフィルターを元に戻します。
洗濯機の水抜きをやる時の注意点
洗濯機の水抜き作業を行うときに、まず気をつけるのは、濡れた手でコンセントやプラグに触れない事です。感電事故やショートさせる危険性がありますので、気をつけてください。
中々水抜きができない場合は、ごみがたまって詰まっていることが考えられます。シャワーの水圧やブラシを使って掃除をします。
水抜きをキッチリ行っても、洗濯機内部から音がする事がありますが、これは洗濯槽を安定させるための「液体バランサー」ですので、問題ございません。
気になることがあったら、まず取扱説明書を読んで、それでも対処できないときは製造メーカーにチ合わせて指示に従ってください。
まとめ
洗濯機は水抜きを行わなければならない場合がございます。水抜きをしなかった場合、洗濯機の破損や故障、運ぶ際の事故、カビの発生などのリスクが。
水抜きは買い取りや引っ越し、長期不在や凍結防止対策の場合に行いますが、その前日までに行った方が良いでしょう。時間は30分~60分です。
水抜きの前には、ネジを回すドライバー、残り水を受ける洗面器やバケツ、水気をふき取る大きめのタオル、運ぶときはホース類をまとめるビニール袋を用意します。周辺や動線の片付けも忘れずに。
水抜き作業は、最初に給水ホース、(あれば風呂水の給水ホース)、洗濯槽、(ドラム式は排水・糸くずフィルター)、排水ホースの順番で行います。
注意点として、濡れた手で電源関係にふれない、水抜きがうまくいかないときはシャワーの水圧やブラシで掃除を行うことです。水抜きしても中で音がするのは液体バランサーの音で問題ございません。
ムダな負担を避け、出費を防ぐためにも、水抜き作業はお忘れなく。